植物公園の会館ロビーに展示中の木の実工作。 その解説ボード用の素材のヒマラヤスギボックリを描きました。 しばらく前に作業開始したものの、ほかの業務で忙しいのと 込み入った造形の難しさに敬遠気味だったことろとが相まって、 仕上げをするまでの期間をたっぷり要してしまいました。 バラのような上の方は摑みがいいのですが、 下の方になってくると判別がやっかいで、下・三分の二はずいぶん手こずりました。 ある種、修行のような感じ。 仕上げ作業そのものは案外早く、 午後に開始して、帰るまでには他の素材もいくつか仕上がりました。 敬遠さえしなければ思いのほか時間はかからないのかもしれません。 必要なのは集中力、、、ということか。 疲れたら別のことをして再度集中、そんなところでしょう。 とはいえ、こういうのは描いておくと後々使い回しのできる素材になるので (植物園内においては!) ほかのボックリ系もこれから徐々に増やしていきたいです。 このヒマラヤスギという名の松の実は、 成熟して落下するとき、上部のバラ様の部分だけが塊のまま残り、 それ以下はバラッバラに軸から外れて地表に落下すると言う特性を持っています。 ですから通常、木から外れた状態でこのような姿を目にすることはまずありません。 今回モデルにしたものは園内の木に”なっている”状態のものを早めに切り取り、 追熟が進行する前に強力接着剤を隙間という隙間に流し込むことで 崩壊を食い止めているものなのです。 しかし、この方法も万全ではなく、 同じ手をかけた中でも後日分解してしまったものが出ています。 自然の成り行きを食い止めるのはムズカしい! それにしてもこの紙は中々良いです。 職場で出会ったものなのですが、コピー可の和紙だそうで、 彩色してもボワ〜っと滲み過ぎることもなく、使い勝手も風合いも良好。 無くなる前に品名を調べて自宅用にも買わないと。 |