リーフレット「さくらそうナショナルコレクション」

リーフレット「さくらそうナショナルコレクション」

2018年に産声を上げた日本植物園協会のナショナルコレクション。「野生種、栽培種にかかわらず、日本で栽培されている文化財、遺伝子資源として貴重な植物を守り後世に伝えていく」という理念の元に始まった活動のその記念すべき第一回目に、神代植物公園の「さくらそう」が認定を受けました。

神代では293種のさくらそうを保有しており、古いものは江戸時代から継承されてきたものとなっています。

ナショナルコレクション認定前は申請のための前品種の撮影を、神代での盟友Nちゃんと二人で行ないました。
撮影環境は植物公園で開催中のさくらそう展の展示小屋、もしくはバックヤード倉庫の外壁際に空き瓶ビールケースを置いて台にし、背景に緑フェルトで作ったボードを設置するという悪条件です。
雨以外の天候の元なら、光量も時間時間も問わずにズブの素人たちが撮影しているため、出来上がった写真は背景のトーンがさくらそうの色目に左右されて濃かったり、薄かったり…..

さくらそう
パンフレット内側

同じ背景のボードを使ったところで同じ色の背景にはならないので、パンフレット用の画像はすべてパソコン処理しました。

表紙用に私が選んださくらそうは、現存する最古の品種で”南京小桜”といい、江戸時代の享保年間に作られたと言われています。
また、表紙背景に使用した絵は江戸時代に出版された『本草図譜』の写本から抽出したものをコラージュしたものです。

さくらそう
パンフレット裏