神代植物公園内に落ちている木の実。 そのたくさんの木の実や草の実や実はならずとも育成している植物の実を年に1回「木の実草の実展」という名前で陳列、展示しています。 この展示は実に面白く、セッティングする側の人間も毎度感心してしまう内容です。 そのような実の中のひとつであるヒマラヤスギ(と言いつつマツ科)の実は、落下時に8、9割方バラバラになってしまう性質を持っています。 バラバラにならないのは先のほうから1、2割の部分ということになりますが、こちらは八重の花(バラ)のような形状に見えることからシダー・ローズと呼ばれています。 このシダー・ローズは結構人気があり、原則採集禁止の園内においても拾われる率が高い実だといえます。 で、人気がない方のバラバラ部分なんですが、これを何かに利用できないかと考えました。工作の提案として。 じっくり見ると、それは私にはイカっぽい宇宙人みたいな印象です…。でも、その形状に眼を書き入れるだけではインパクトがありません。そこで、この部分をヒレのような感じで使い、表現できるものができないか?…….. そこで編み出したものの1つがアノマロカリスでした。 粘土の乾燥を待ちつつ、また、ほかの仕事の合間にしていることなので結構政策には時間をかけた気はします。 こうしていくつか作った粘土と実の工作シリーズ_。第1作目はたしか恐竜のステゴサウルスでした。続いてトリケラトプス、スピノサウルスを制作。 またモミジバフウの実ではハリネズミとライオン、さらにヒマラヤスギ(バラバラ部使用)に戻ってアノマロカリス、三葉虫、シダー.ローズではアンモナイトに挑戦しました。 これらは通常、園内の植物会館ロビーにあるガラスケースにて展示しております。アノマロカリスはことにに人気のようでで、運悪くしまっているときに来園したお父さんと小さな男の子は、事務室にきて「アノマロカリスがまた見たくてきたのですが、見せてもらえことはできないでしょうか?」と要望されたと聞きました。 収納場所を知っている職員が取りにいき、親子は無事アノマロカリスと再会したそうです。 ※外部団体のイベントにガラスケースを貸し出している期間のみバックヤードに片付けています。 |