1.え?がん?

1.え?がん?

2018年11月に受けた職場の検診結果が要再検査となり、年をまたいだ2019年1月某総合病院を受診したところ、次々と検査が続いていき、4月5日に子宮頸がんだと告知された。

”がん、なんて体質的(遺伝的)な物だろう”という潜在意識があった。ウイルス性のがんの存在感は頭では知っていたのだが、それまで全く気に留めていなかった。

自分が罹患したという怖るべき事態に直面し、私は”がんという名前以外、ほとんど何も知らないのだ”ということを思い知った。
何も知らない、何も分からない、だけど今_自分の体内にはそれが息づいているという告知、不安_。

”とにかくこの病気のことを調べなきゃ”と思ったが、もっと大きな病院へ転院しなくてはならないし(初めの病院では人員の問題で婦人科の大手術はできなかった)、転院して新しい先生に会い、改めて検査をし、そこでの診断を受け、手術と入院の予約を入れる_その合間には普通に仕事にも行き、仕事先への届け出や入院のための準備等々….。そんな中で”もしかしたら間違いかも?”という希望的観測も捨てきれず、気持ちの余裕は微塵もない状況…..。

手術が終わるまでは本なんて一つも読めなかったのだった。