カメムシタケ着彩

カメムシタケ着彩

冬虫夏草のひとつ、カメムシタケです。
こちらも私のコレクションですが、仕事仲間であり自然の知恵袋でもある某氏から頂いたものです。
ありがとうございます!
冬虫夏草には漠然とした好奇心を抱いていたものの、実際に手に取ったことはなく、
今回頂いた結果、大変イマジネーションが刺激されました。
”そんなこという割にいつものリアルな絵じゃない”と思うかもしれませんが、実際にはきのこてっぺんの子実体はこのように光るわけではありません。しかし、これを見た時に「灯(ともしび)だ!!」と思い、森の中でひっそりとキノコ化したカメムシが灯す灯りを道標に、誰かが暗がりを進んでいくところが思い浮かびました。
カメムシにはお気の毒ですが、脳内に浮かんだイメージはとても神秘的な光景でありました。

Facebookで繋がりのある若きナチュラリストのN氏はこの絵の投稿を見て「森の中でこんな感じで実物ぼくも光って見えました」と感想を書き込んでくださいました。イメージは現場でも同様のようで嬉しく確信を得ました。

その様な経緯で自分でも冬虫夏草の発見をしたいものだと思い、どうやって探すのか等検索してみたところ、
「冬虫夏草を見つけて触った手は必ず洗ってください。」と書いている人がいました。キノコの胞子を間違って口や鼻、目などから体内に取り込まない様にという注意喚起です。
これまで実際に”肺にキノコが生えた”なんていう症例があることから考えると、
極端に免疫力が落ちている人が、極端に活性化した胞子を取り込むことによって初の『ニンゲンタケ』にならないとも限りません。ゾ、ゾゾ、、、

冬虫夏草の中でもカメムシタケは比較的美しい光景を生みますが、かなり強烈なインパクトのものもあります。
自分の目で、自然の中にある冬虫夏草を見つけたい気持ちには変わりまりませんが、いずれにしても『ニンゲンタケ』にはなりたくないと強く思う次第です。