こちらの植物はゲンリセアという名前です。
タヌキモ科に属し、南アメリカおよびアフリカの熱帯域に自生します。
生育環境は、水浸しになる季節を有する貧栄養の土地で、
冬の冷え込みに気をつければ、栽培はそれほど難しくないそうです。
食虫植物にはいくつかのタイプがありますが、
こちらは根の構造で捕虫するタイプです。
根はY字状に分岐し、別れた先端寄りのほうは螺旋状になっており、
中には上部へ向かう水流があるそうです。
ですから、そこから入った虫はクルクルと吸い上げられていってしまい、
逃れることができないという仕組みなのだとか。
食虫植物は必ずしも食虫せずとも、基本的には光合成で生きていかれるもの
と聞いていますので、食中のシステムは「保険」と言ってもいいのかもしれません。
しかし、保健のためにずいぶんと凝った構造を作り出したものですね。