リーフレット『ショクダイオオコンニャク』

リーフレット『ショクダイオオコンニャク』
7月26日夜間に神代植物公園大温室にてショクダイオオコンニャクが咲きました。
この植物は長いと7年に1度、短いと2年、神代では今回3年10ヵ月ぶりの開花となりました。
開花までの長い期間は球茎(根っこ)から1本だけの葉を出して養分を蓄え、球茎が充分に栄養を蓄えたところで開花します。

ただ、葉の芽と花の芽の区別が難しいため、植物園等では一般公開にまつわる様々な準備や対応に短い期間で大わらわの状態になります。

私は今回ハンコとリーフレット(中の植物画含む)の制作を担当しましたが、無事にその日までの完成ができるか否か、綱渡りのような状況でした。
幸い開花を発表する日に辛くも間に合わせることができました。

本日大温室では観覧前の待ち時間にみなさん熱心にリーフレットに目を通しているとのことです。
ホッと一安心です。
ショクダイオオコンニャク
外側
(3つ折り時の後ろ側には開花期間限定で捺せるスタンプのスペースが設けてあります。ハンコも私の手彫りです。
向かって右側の正面は全体図で、その後ろの上部が雄花、下部が雌花です。左手のウッスラしている絵は球茎と呼ばれる根っこです。この中で最も難しかったのは意外にも真ん中に高くそびえる付属体と呼ばれる場所の描写でした。
ショクダイオオコンニャク
リーフレット外側はペン画ですが、内側の解説部分はデジタル制作にしています。