講演会ポスター『椿の歴史と江戸ツバキ』

講演会ポスター『椿の歴史と江戸ツバキ』

江戸時代に出版された「本草図譜」から抽出した画像を元に制作したポスターです。「本草図譜」は現代の用紙で見るのを和紙で作られた写本で見るのでは非常に違った印象があるものです。和紙で造られたものは版画なので、紙が版に捺されていたときについた凹凸をもっており、また和紙独特の風合いや色合いが何ともいえぬ落ちついた魅力を放っています。
それ加え、そこに描かれている日本の植物画というのが、良い意味でゆとりがある_、別の言い方をするなら緊張感を感じさせないリラックスした雰囲気を持っているとな、と思っています。
西洋の植物画の中にも、趣はまったく違うのですがゆるい印象のものはあるのですが、私は総じて日本の植物画に好感を抱いています。
日本の植物画の中にも琳派など、緊張感のある筆致で描かれたものはありますが鋭さの中に、どこか、たおやかさを秘めているような気がするのです。