日比谷の緑と水の市民カレッジにてこども講座を開催します

日比谷の緑と水の市民カレッジにてこども講座を開催します

7月22日、7月29日両日、日比谷公園内の緑と水のカレッジにて小学生を対象とした講座を開催します。

7月22日はNo.43 夏休み絵画教室Ⅰ 除草体験とお絵描き「地面の中を描いてみよう」
7月29日は夏休み絵画教室Ⅱ「鳥の巣とたまごを作ろう」です。

「除草体験ってどういうこと?」と思う方もおられるかもしれませんね。
この「地面の中を描いてみよう」というのは以前、土の研究者の藤井一至さんの文章に絵をつける仕事を依頼されたところに端を発します(5/1発行のJAグループ家の光協会出版の定期購読誌「地上」6月号のP76『足元に広がる可能性_生き生きとした土の世界への誘い_』寄稿:藤井一至さん(森林研究・整備機構 森林総合研究所 主任研究員)の文章に絵をつけました)。

このとき、見たこともない土の中の世界を改めて考えさせられたのです。

今の世の中、土の中や土の断面など通常誰もが見られるものではありませんよね。
誰の土地か、許可は得たのか等々身近でありながらも簡単に覗くことができない場所。
編集者の方から送られた資料や自分で調べた資料をもとに見たことのない土の中の世界を描きました。

ひとつひとつの情報を集約して紙に描いていくと、徐々にその世界観があらわになってきました。
そこには植物の根が浅く、深く根差し、モグラのような哺乳類から目に見えないような蟲まで息づいているのです。それはある種の宇宙とも思えて、描きながら感慨深い気持ちになりました。

土の中の生き物はミミズもいるし、誰もが好む場所ではないのですが、
少なくとも植物の根を実際掘って、その様子を知ることだけでも発見なのではないかと思うのです。
普段、あまり考えないところがどうなっているのか、
こどもたちにもそんな想像を楽しんで欲しい。そんな思いで今回は題材としてみたのです。
「除草」というのは公立公園では「草を抜いてはいけない」という原則があるため、
それを可能にするために謳った訳なのです。

見えないところを少しだけ覗く、
それを手掛かりにもっと想像を深める。
そういう思考方法を身につけられたら、ちょっと楽しいと思うのですが、
いかがでしょうか?


もう一つの鳥の巣と卵については、土の中よりもわかりやすいてテーマですね。
実際の鳥たちの巣はいろいろな形、大きさがあり、
卵のサイズも様々です。
実際の鳥の巣の参考画像を見てもらってから、
こどもたちの思い思いの形を創造する道案内をしたいと思います。

「土の中を描いてみよう」 https://www.tokyo-park.or.jp/college/2023/03/r5no43-1.html
「鳥の巣とたまごを作ろう」https://www.tokyo-park.or.jp/college/2023/03/r5no44-1.html